水分と体重計の数字
水分と脂肪の見分け方は?体重増加の確かめ方
水分と脂肪の見分け方を解説。1〜2kgの急な増加はほぼ水分です。脂肪になるのに必要なkcalの上限、グリコーゲンと水の計算、3日間の確認法を紹介します。
ガイド

チートデイ後の体重は何日で戻るかというと、通常の食事に戻って2〜4日ほどで、増えた分はほとんど脂肪ではありません。 ピザやブランチを楽しんだ週末の翌日の体重は、グリコーゲン、水分、まだ消化管にある食べ物の重さです。Orsamaらが報告した週ごとの体重パターンでは、体重は土曜から上がり、日曜と月曜にピークを迎え、金曜までに下がります。
炭水化物や塩分の多い食事を1日とっても、体重計が示すほど体の組織が増えるわけではありません。食べたものに合わせて、体が水分などを多く抱え込むために数字が動きます。一晩で組織ができたわけではありません。
炭水化物の多い日のあとは、筋肉と肝臓のグリコーゲンが補充されます。グリコーゲンは、1gにつきかなりの量の水分と一緒に蓄えられます。外食やスナックの塩分(ナトリウム)も、余分な水分を引き込みます。さらに、多めに食べた食事は1〜2日、消化管にとどまります。
この3つの仕組みは、どれも脂肪組織とは関係ありません。体重計は増えた脂肪を量っていると思いがちですが、実際には食べたものに合わせて体が抱えた水分を、主に量っています。
体重計の数字は3つの要素の合計で、それぞれが別々のペースで抜けていきます。
1つ目は炭水化物による補充です。Chanらの測定では、蓄えられたグリコーゲン1gあたり約3.21 ± 0.57 gの水分が結びついていました。これは、枯渇後に栄養を補給した被験者での測定値です。パスタ、パン、デザートの多い週末は、普段は半分ほどしか満たされていないグリコーゲンの貯蔵を補充します。結びついた水分は、そのまま体重に表れます。
2つ目は塩分です。外食やスナックは、普段より多くのナトリウムを体に入れます。ナトリウムは濃度を保つために、細胞の外の水分を増やします。この水分の移動は、脂肪を増やさずに体重を増やします。塩分の摂取が元に戻り、腎臓が調整されると、おさまります。
3つ目は食べ物そのものの量です。大きな皿、多めの量、追加のデザートは、1〜2日ほど胃や腸にとどまり、消化されて出ていくのを待ちます。その重さは、ほかのものと同じように体重計に表れます。
はい、変わります。Orsamaらは、何週間にもわたって体重を記録しました。体重は土曜から上がり始め、日曜と月曜にピークを迎え、火曜から下がって金曜に最も低くなる、という一定のパターンが見つかりました。この研究はデータのトレンドを取り除いて形を調べているため、変動の大きさをkgで示してはいません。示しているのはタイミングだけです。
このタイミングは、月曜の朝に体重計に乗ったときの数字と合っています。土曜と日曜にたくさん食べた2日後の朝に乗って高い数字が出ても、研究が示すピークをとらえているだけで、異常でも心配な値でもありません。
以下の摂取量は説明用の仮の数字です。 計算をたどりやすくするために選んだもので、特定の人の週末を測ったものではありません。グリコーゲンと水の比率だけが、Chanら(1982年)に基づく出典つきの数値です。
| 手順 | 数値 | 出典 |
|---|---|---|
| 週末に余分に食べた炭水化物(仮の数字) | 300 g | 説明用 |
| グリコーゲン1gに結びつく水分 | 3.21 g | Chanら, 1982 |
| その炭水化物によるグリコーゲンと水分の重さ | 300 g × 3.21 g ≈ 963 g | 計算 |
| 月曜の増加の合計(仮の例) | 2,000 g | 説明用 |
| 残り(塩分による水分と消化管の内容物) | 2,000 g − 963 g ≈ 1,037 g | 計算 |
土曜と日曜に、余分な炭水化物を合計およそ300 g食べたとします。これは方法を示すための仮の数字で、実際の摂取量ではありません。Chanらのグループが測ったグリコーゲン1gあたり3.21 gの水分を掛けると、グリコーゲンに結びついた水分だけで約963 gになります。
月曜の増加が合計2 kgだったとすると、約1,037 gが残ります。この残りには、塩分による水分の保持と、消化管にまだ残っている食べ物が入ります。どちらも、グリコーゲンのような単純な係数はありません。
この計算から、2 kgの増加の大きな部分が、脂肪なしで説明できることがわかります。自分の週末の炭水化物の合計で同じ計算をすれば、内訳がどうなるかを確かめられます。
増えるとしてもごくわずかで、エネルギーの計算がそれを示します。体脂肪1 kgには、おおよそ5,100〜8,000 kcalが蓄えられています。脂肪組織は純粋な脂肪ではなく、脂肪分が54〜85%だからです(Martinら, 1994)。最も少ない5,100 kcal/kgで考えても、2 kgの脂肪組織を1日で増やすには、その1日だけで維持量より少なくとも約10,200 kcal多く食べる必要があります。1回の食事はもちろん、1日中たくさん食べても、普通はそこまで届きません。
この記事は、測定された範囲の下限である5,100 kcal/kgを使っています。脂肪を否定する主張にとって最も厳しい数字だからです。Avocaloの脂肪か水分か?一晩の体重増加チェックも、同じ理由で最も少ない値を使っています。一晩の増加を確かめたときに、脂肪を過小評価した結果が出ないようにするためです。どちらも、1日の増加は大部分が水分で、脂肪ではないという結論になります。
1日の食べすぎで余りが小さい場合は、5,100 kcal/kgのさらに一部にしかなりません。1日の食べすぎで増える脂肪は、kgではなく数十g単位です。 体重計の2 kgの増加が、新しい組織ではなく、ほとんど水分と食べ物の重さである理由です。
数字が戻る速さは、増えたときと同じ仕組みで左右されます。
平日の数字を追うのが思ったより難しいときは、食べ物を量るのと同じ丁寧さが、体重を量るときにも役立ちます。毎日の数字を意味のあるものにする測り方は、カロリー計算を正確に行うやり方で解説しています。
食事の写真だけでは、日曜の数字がグリコーゲンなのか塩分なのか消化管の中身なのかはわかりません。Avocaloもそれを見分けるとは言っていません。できるのは、写真から食事を記録することです。AIモデルが食品、量、カロリー、マクロ栄養素を推定し、ユーザーが確認と修正をしてから保存します。
体重が増えた日にどの食事を記録したかを見れば、推測ではなく、特定の日の食事と体重計の増加を結びつけられます。アプリは食事とあわせて体重も記録できるので、Orsamaのデータが示す週のパターンも、1か所で見られます。写真で食事を記録して、どの日に増えたかを確認するには、Avocaloのダウンロードからどうぞ。
はい、普通で、脂肪である可能性はとても低いです。一晩の2 kgの増加は、グリコーゲンの水分、塩分による水分、食べ物の量を合わせれば起こりえます。上の計算例で、Chanらのグリコーゲンと水の比率を使って示したとおりです。
量っても構いませんが、Orsamaのデータが示す週のパターンを反映した高めの数字になります。安定した傾向ではありません。食べた週末のあとの1回の値は、それだけで判断するより、長い記録の中の1点として見るほうが役に立ちます。
水を飲む量だけで体重が早く戻るとは言えません。体重が戻る仕組みとして説明できるのは、炭水化物と塩分の摂取が普段の量に戻ることと、食べ物が消化されるまでの時間です。詳しくは上で説明したとおりです。
体重計自体は正確ですが、1回の測定には、日ごとの水分の動きと、実際の変化が混ざっています。そのため、1日の朝の数字よりも、Orsamaの週のパターンや数日分の傾向のほうが、わかりやすく読み取れます。
この記事は情報提供を目的としたもので、医療や食事の助言ではありません。発行元はPetros IT Solutions SRLです。訂正のご連絡は [email protected] まで。