栄養成分表示
栄養成分表示のたんぱく質、1食分と100gの違い
栄養成分表示のたんぱく質は、食品の比較なら100gあたり、食べた量の記録なら1食分あたりを使います。出典と計算例つきで、換算のやり方を解説します。
ガイド

kJをkcalに変換するには、kJの数値を4.184で割ります。4.184は、熱化学カロリー1 calあたりのジュール数で、定義された正確な値です(NIST、2019年)。食事記録に入力するだけなら、4.2で割っても十分近い値になります。
たとえば表示が1046 kJなら、1046 / 4.184 = 250 kcalです。同じ表示を4.2で割ると249 kcalになります。この差は記録には影響しません。
日本の食品表示基準(消費者庁)では、エネルギーはkcalで表示するのが基本です。kJが併記されているのは、主にEUなど海外の表示を見るときです。以下ではEUの規則を例に説明します。
ここまでが自分で換算する方法です。次に、ラベルに印刷されたkcalが、この割り算の結果と数kcalずれることがある理由を見ていきます。
ラベルのkJとkcalは、1つの数値を2つの単位で書いたものではないからです。EU規則1169/2011の附属書XIVでは、それぞれを別々に計算します。計算の元は、脂質、炭水化物、たんぱく質のグラム数です。栄養素ごとに、1gあたりの丸められた係数が決まっています。
炭水化物とたんぱく質は、どちらも1gあたり17 kJ、4 kcalです。脂質は37 kJ、9 kcal、アルコールは29 kJ、7 kcalです。食物繊維は8 kJ、2 kcalとして数えます。
これらの組を割ってみると、4.184にはなりません。17を4で割ると4.25です。37を9で割ると約4.11です。炭水化物が多い食品は一方に、脂質が多い食品は他方にずれます。しかも、整数に丸める前の段階でです。
計算の流れを示すために、例として挙げる数値を使います。1回分に炭水化物3.5 g、脂質0.2 g、たんぱく質0.4 gが含まれるとします。それぞれに附属書XIVの係数をかけると、3.5 × 17 + 0.2 × 37 + 0.4 × 17 = 73.7 kJ、3.5 × 4 + 0.2 × 9 + 0.4 × 4 = 17.4 kcalです。
丸めると74 kJと17 kcalです。74を17で割ると4.35で、4.184にはなりません。これは誤植ではありません。kJの合計とkcalの合計は、それぞれの係数で作られ、別々に丸められているだけです。
いいえ。ラベルのkcalが、kJを4.184で割った値と数kcal違っていても、それは附属書XIVの別々の係数と独立した丸めによる、想定内の結果です。誤りではありません。
記録には、印刷されているkcalをそのまま使います。これは製造者が、脂質、炭水化物、たんぱく質のグラム数から直接計算した値で、上の例と同じ方法です。kJを4.184で割る計算は、確認用には役立ちますが、どちらが正しいかを決める基準にはなりません。
丸めでは説明しにくいほど大きな差があるときは、見直す価値があります。kJは増えているのにkcalは減っているなど、2つの値が逆に動いている場合も同じです。どちらも、丸めのせいだと決めつけず、原材料表示と照らし合わせて確かめてください。
フィットネスウォッチのアクティブkcalは、食品表示とは別の種類の数値です。これは運動中に体が使ったエネルギーを機器が推定したもので、食品に含まれるエネルギーを測ったものではありません。その仕組みは別の話で、ラベルの換算には含まれません。
kcalの数値が分かったら、そのまま活用できます。Avocaloの栄養成分表示の計算ツールでは、ラベルの1列分を貼り付けるだけで、kJとkcalを相互に換算できます。実際に食べた量に合わせて数値を換算し、結果を両方の単位で表示します。
ラベルの数値の意味が、加熱でグラムあたりどう変わるかについては、肉を加熱するとたんぱく質は変わるのかをご覧ください。エネルギーではなくたんぱく質の行について、100gあたりの同じ種類の計算を示しています。
ラベルを換算するだけでなく食事を記録したい場合は、Avocaloアプリで食事を撮影するか、食品データベースを検索できます。App StoreとGoogle Playで入手できます。アプリのダウンロードはこちらです。
1 kcalは正確に4.184 kJです。これはNISTのGuide to the SIで定義された熱化学カロリーです。kJからkcalに直すには、kJを4.184で割ります。暗算の目安なら、4.2で割れば食事の記録には十分近い値になります。
EU規則1169/2011の附属書XIVが、ラベル計算用に丸めた固定の換算係数として定めているためです。特定の食品を測った値ではありません。37/9も17/4も4.184とは異なるため、脂質、炭水化物、たんぱく質の割合によって、丸める前からkJとkcalの合計はずれていきます。
どちらかが正確ということはありません。どちらも同じ脂質、炭水化物、たんぱく質のグラム数から、附属書XIVの別々の係数で計算され、別々に丸められています。kcalで記録するなら、kJから換算せず、ラベルに印刷されたkcalをそのまま使ってください。
Regulation (EU) No 1169/2011のAnnex XIV, conversion factorsは、栄養素ごとのkJとkcalの係数の出典です。同規則のAnnex XVは、エネルギーを両方の単位で表示する要件を定めています。NISTのGuide to the SI, footnotesは、熱化学カロリーの4.184 Jという定義の出典です。発行元はPetros IT Solutions SRLです。訂正のご連絡は[email protected]までお願いします。